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2026.02.26
施工について

「屋根塗装は意味ない」は本当?後悔しないための真実と不要なケースを解説


屋根塗装は必要?不要?


最近、インターネットで「屋根塗装 不要」というキーワードで検索する方が増えています。

「屋根塗装は本当に必要なのか、それとも不要なのか……」 



ネット上には「塗装なんて意味がない、やる必要はない」という意見がある一方で、「定期的に塗らないと家がダメになる」という情報も溢れています。


正反対のことが書かれていれば、どちらを信じていいか迷ってしまうのも無理はありません。

屋根塗装の費用は、一般的な戸建て住宅でも数十万円単位になることが多く、家計にとっても大きな決断です。


できれば後回しにしたい、だからこそ「本当に必要なのか」「今やらなかったらどうなるのか」と慎重に調べるのは、当然のことだと思います。


結論からお伝えしますと、屋根塗装が不要かどうかは、一律には決まりません。

屋根材の種類や作られた年代、そして今の傷み具合によって、「塗装が本当に意味を持たないケース」もあれば、「お家を守るために欠かせないケース」もあるからです。


大切なのは、ネットの極端な意見に振り回されるのではなく、まずはご自宅の屋根がどのタイプに当てはまるのかを正しく知ることです。


この記事では、「屋根塗装は不要」と検索している方が知っておくべき事実を、プロの視点から分かりやすく整理して解説します。

なぜ「屋根塗装は意味ない」と言われるのか【3つの理由】

「屋根塗装は不要」

「塗装しても寿命は延びない」

という意見には、主に3つの根拠があります。


これらは決してニセ情報ではなく、特定の状況下では「事実」なのです。

1. 実際に塗装が「不要・してはいけない」屋根材がある

塗装不要な屋根材

日本の伝統的な「日本瓦(粘土瓦)」は、1,000度以上の高温で焼かれた焼き物です。

お茶碗と同じで、色落ちもせず水も染み込みません。


こうした屋根に塗装をしても、塗料がうまく密着せずにすぐ剥がれてしまうため、専門家の間では「塗装は不要」というのが常識です。




\ 塗装が必要な屋根と不要な屋根についてはこちらも読まれています /

【セルフチェック】瓦の種類で見分けよう!塗装が必要な屋根と不要な屋根


塗装してはいけない屋根材

1990年代後半から2000年代にかけて施工された住宅の中には、塗装が適さないタイプのスレート屋根が使われているケースがあります。


この時期は、屋根材の製造基準が大きく切り替わった過渡期にあたり、一部の製品では素材自体の強度が十分でないものが流通しました。


見た目は一般的な薄い平板状のスレート屋根で、外観だけでは判別が難しいのが特徴です。


築15〜25年前後の住宅で、

  • 表面がミルフィーユ状で層ではがれる
  • 端部が欠けやすい
  • 人が乗っただけで割れてしまう
  • 高圧洗浄中に基材が崩れる

といった症状が見られる場合は、塗装ではなく屋根材自体の劣化が進行している可能性があります。

このタイプの屋根は、表面だけを塗装しても内部の傷みは止められません。


屋根材の種類を十分に確認しないまま「今すぐ塗装が必要」と勧められた場合は、一度立ち止まり、住宅の築年数や屋根材の特性を整理することが重要です。


築年が1996年〜2008年前後に該当する場合は、まずは専門業者に屋根材の種類と状態を正確に診断してもらい、塗装が適切かどうかを確認しましょう。

2.屋根塗装の効果が正しく理解されていない

塗装はあくまで「表面の保護層」です。

屋根の構造そのものを補強したり、経年劣化した屋根を新品の状態に戻したりすることはできません。


大切なのは、塗装でどこまで対応できるのかを見極めることです。

その鍵を握るのが、屋根材の下にある「防水シート(ルーフィング)」の状態です。


屋根は、表面の屋根材と、その下に敷かれた防水シートによって雨水を防ぐ二重構造になっています。

この防水シートが寿命を迎えて傷んでいる場合、表面をいくら塗装しても、雨漏りを防ぐことはできません。


築30年を超えている住宅や、すでに雨漏りが発生している場合は、まず屋根全体の状態を確認することが優先されます。

塗装によって一時的に見た目が整っても、下地の劣化が進んでいれば、後から別の工事が必要になる可能性があります。


そうした事態を避けるためにも、塗装を検討する前に、まずは屋根の今の状態を確認しておくことが大切です。

3.不良業者や点検商法の影響

残念ながら、屋根点検を装って訪問し、「近くで工事をしていたら屋根が浮いているのが見えた」「今すぐ直さないと危険だ」と不安を煽って契約を迫る業者が多くみられます。


高額な費用を取るわりに、手抜き工事をしたり、本来不要な工事を勧めたりする事例がニュースやネットで見聞きされることで、「屋根塗装という工事そのものが怪しいのではないか?」という疑念に繋がっている背景があります。


\ 用心すべき業者に関してはこちらも読まれています /

悪徳業者に騙されない!信頼できる業者の見分け方


逆に、屋根塗装が必要な屋根材もある

逆に塗装をすることでしっかりとしたメリットを得られる屋根もあります。

金属屋根(トタン・ガルバリウム鋼板)の塗装は必要

金属にとって最大の敵は「サビ」です。

表面の塗膜が剥がれて金属がむき出しになると、一気にサビが広がり、最終的には穴が空いてしまいます。


穴が空けば当然、雨漏りに直結します。これを防ぐための防錆塗装は、家の寿命を延ばすために非常に有効なメンテナンスです。

スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)は定期的な塗装が重要

今の住宅で最も多い、薄くて平らな屋根材です。

セメントを固めて作られているため、実は水に弱いという性質があります。


塗装が切れて水を吸うようになると、膨張と乾燥を繰り返し、反り返ったりパキッと割れたりしてしまいます。

10〜15年に一度の塗装は、この「割れ」を防ぐためのクッションとしての役割を果たしてくれます。



スレート屋根塗装で注意すべき「縁切り」とは

スレート屋根の塗装には、絶対に忘れてはいけない工程があります。

それが「縁切り(えんきり)」です。


スレートは重なり合っている隙間から雨水を逃がす設計になっています。

しかし、塗装をするとその隙間が塗料で埋まってしまい、塗料乾燥後に逆にその隙間が広がってしまうことがあります。


その隙間に、毛細管現象で水が吸い上げられ、雨漏りが起きるという事象が起こります。

これを防ぐために、排水する隙間を作る「タスペーサー」などの設置です。


業者選びの際は、この「縁切り」について明確に説明してくれるかどうかを必ずチェックしてください。


\ 雨漏りについてはこちらも読まれています /

【保存版】雨漏り対策の基本|自分でできること、プロに頼むこと


屋根塗装が不要か判断する方法【屋根材別チェック】

ご自宅の屋根がどれに当てはまるか、確認してみてください。

粘土瓦(和瓦・陶器瓦・いぶし瓦)

塗装不要です。ただし、瓦を固定している「漆喰(しっくい)」の補修は必要になります。

1990年代後半〜2000年代施工の一部スレート屋根

塗装はNGです。

屋根材そのものが劣化していますので、上から新しい屋根を重ねる「カバー工法」「葺き替え」を検討しましょう。

金属屋根(トタン・ガルバリウム鋼板)

10〜15年を目安に塗装が必要です。サビが出る前に行うのがベストです。



一般スレート・セメント系(2008年以降の製造)

  • 築10年以内:まだ様子見で問題ないことがほとんどです。
  • 築10〜20年:一度、信頼できる専門家に点検してもらうのが安心です。

築20年以上・または雨漏り中:塗装よりも「葺き替え」や「カバー工法」を先に検討すべき時期です。

屋根塗装は「不要かどうか」ではなく屋根材で判断する

「屋根塗装は意味ない」という言葉は、一部のケースにおいては正しいと言えます。

しかし、すべての家に当てはまるわけではありません。


大切なのは、まずご自宅の屋根がどんな種類で、今どんな状態にあるのかを正しく把握すること。


そのうえで、無理に塗装を勧めるのではなく、「この状態なら塗装は向かない」「今はまだ必要ない」とはっきり言ってくれる誠実な業者さんに相談すること。

それが、もっとも安全で後悔のない、賢い選択に繋がります。


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