
虫が寄ってくる外壁、その原因は?虫を寄せ付けない外壁塗装のポイント
夕方、外壁の明かりに虫が集まっているのを見て「うちの外壁にばかり虫が寄っている気がする…、何か方法はないんだろうか」と考えたことはありませんか?
結論から言うと、虫を100%寄せ付けない外壁はありません。
ですが、外壁の色や素材によって、虫の寄りやすさは変わります。
本記事では、虫が寄りやすい外壁の特徴と、寄せつけにくい工夫について解説します。
虫が寄りやすい外壁の特徴
虫が外壁に引き寄せられる主な原因、それは「光」です。
特に、紫外線が大きく影響しています。
昆虫の多くは、この紫外線を頼りに動く性質を持っています。
たとえば、夜のコンビニの入り口に虫が集まっているのを見たことがありませんか?
あれは、蛍光灯や水銀灯が発する紫外線に引き寄せられているからです(LEDには寄ってこない)
家の外壁も同じようなことが起きています。
白、黄色、クリーム色といった明るい外壁は、太陽光や照明の紫外線を強く反射します。
この反射光が、特に白い外壁は虫にとって格好の目印。
まるで「ここに集まれ」と号令をかけているようなものなのです。
虫が寄りにくい外壁の素材・色のポイント
では、逆に寄せつけにくい条件とはなんでしょうか。
紫外線を反射しない色を選ぶ
まずは紫外線を反射しない色を選ぶことです。
虫は紫外線を頼りに動く、と先ほども書きましたが、色によっては紫外線の反射が少なく、虫が寄り付きにくいのです。
紫外線の反射が少ない色には、灰色、茶色、黒、赤、ピンクがあります。
水性塗料を選ぶ
次は塗料の種類です。
油性塗料(シンナー系)は、有機溶剤により臭いが発生します。
その臭いに虫は敏感に反応し、引き寄せられます。
それにひきかえ、水をベースにした水性塗料は臭いが出にくく、虫を引き寄せにくいことが分かっています。
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虫を直接対策!「防虫効果のある塗装」
「防虫効果のある塗料」を使う方法もあります。
ピレスロイド系防虫塗料
このタイプの塗料は、ピレスロイドと呼ばれる殺虫成分を含んでいます。
ピレスロイドは、蚊取り線香などにも使われている成分で、昆虫の神経系に作用して、虫を寄せ付けなくする効果があります。
この防虫塗料には有色のものと無色のものがあります。
ネコのいるご家庭はご注意を
ピレスロイドは犬、ハムスター、小鳥などの哺乳類・鳥類には基本的に安全です。
通常の使用量では健康にほとんど影響ありません。
温血動物の体はピレスロイドをすばやく分解・排出できるためです。
ただし、猫には一部のピレスロイドに対して過敏症状や中毒が起こりやすいので、注意が必要です。
猫は体内で分解する酵素の働きが低いため、犬や他の哺乳類に比べて毒性が現れることがあります。
色や塗料選びで虫対策を
「虫が一切いなくなる家」というのは現実的ではありませんが、「色選び」「水性塗料」「防虫塗装」の3つを組み合わせることで、虫が寄り付きにくい外壁に近づけることができるでしょう。
家を建てる際や、外壁の塗り替えを検討する際には、ぜひ「虫対策」という視点も加えてみてください。
見た目の美しさや耐久性だけでなく、そこに暮らす家族がより快適に過ごせる家づくりを目指しましょう。
最適な対策は、外観の好みや家の立地、そして予算によっても変わります。
もし、「外壁で虫対策をしたい」という場合は、専門の塗装業者に相談してみましょう。
プロの知恵を借りれば、きっとぴったりの解決策が見つかるはずです。
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