
「高い?安い?」外壁塗装の価格は「手順」で決まる!見積りを読み解く4つのポイント

外壁塗装を検討し始めると、まず目に飛び込んでくるのは見積書の「80万円」「120万円」といった金額。
この数字、とても気になりますよね。安ければ安い方がいい、というのはだれしも考えることです。
でも、ちょっと待ってください。
その金額が何に基づいているのか、つまりどんな手順を踏んで工事が進むのかを理解している人は意外に少ないんです。
「高い」「安い」の判断も、この手順を知らなければ正確にはできません。
工事内容の流れを把握しておくと、見積書を見たときに「なるほど、だからこの費用なのか」と腑に落ちるようになります。
逆に言えば、手順を知らずに価格だけで決めてしまうのは、少しリスクがあるということです。
なぜ手順が価格に影響するのか
外壁塗装は、ただペンキを塗るだけの作業ではありません。
実際には複数の段階を経て進められ、各工程でコストが発生しています。
工程順にご説明します。
1. 足場設置・養生

この段階で発生するのは、主に資材の運搬、設置、そして解体のための労働費です。
高所での作業を安全に行うために必須となる足場の費用は、全体費用の大きな割合を占めます。
また、塗料が飛散して近隣の車や植物などを汚さないように保護するための養生シートやネットの費用も含まれます。
2. 高圧洗浄・下地処理
この作業は、塗装を長持ちさせるための土台作りであり、決して省略できません。
長年の間に外壁に蓄積した汚れやカビの除去にかかる費用や、塗膜の密着性を高めるためのひび割れ(クラック)の補修、錆び止めなどの塗装前の下準備にかかる費用が発生します。
下地処理を丁寧に行うほど、塗装の耐久性が向上しますが、それだけ費用もかかります。
3. 下塗り・中塗り・上塗り
これは「塗る」というメインの作業であり、塗料の種類(グレード)、塗膜の厚さ、そして最も重要な塗り回数が費用に直結します。
一般的に、下塗りで外壁材と塗料を密着させ、中塗りと上塗りで塗料本来の耐久性や色を出すための膜を作ります。
高グレードな塗料や、規定通りの「3回塗り(下・中・上)」を行うことで、費用は上がりますが、期待できる耐久年数も伸びます。
4. 付帯部塗装・清掃

外壁本体以外の、細かな部分にもコストが発生します。
雨樋(あまどい)や軒天(のきてん)、破風(はふ)などの壁本体以外の箇所(付帯部)の塗装費用がこれにあたります。
また、工事完了後の清掃や資材の撤去、手直しといった付随作業にかかる費用もこの項目に含まれます。
これらすべてが見積もりの「明細」として現れるわけですが、業者によって書き方や詳しさが違います。
だから同じ家の工事でも、見積もり額に差が出るんですね。
手順を省くとどうなる?
コストを抑えるために、一部の工程を省略する業者も残念ながら存在します。
たとえば下地処理。
ここを適当に済ませて塗装を始めると、塗膜が早い段階で剥がれたり膨れたりすることが報告されています。
見た目には「工事完了」でも、建物を守る防水機能が十分でない状態です。
つまり、見積もりが極端に安い場合、必要な手順を省略しているかもしれない、ということです。
いわゆる「手抜き」工事です。
そんな業者に依頼すると、目先は安く済んでも、何年も経たないうちに追加の修繕費用が発生し、結局高くついてしまいます。
価格を読み解くための4つのポイント
見積価格が適正かどうか見極めたいですよね?
ここでは、チェックすべき重要なポイントを4つご紹介します。
(1) 見積もり書で「工程」を確認する
まず、見積書に以下の項目がきちんと記載されているか確認しましょう。
- 足場・養生
- 高圧洗浄
- 下地処理
- 塗り回数(下塗り・中塗り・上塗り)
- 付帯部塗装(雨樋、雨戸・戸袋、ベランダの手すり、窓枠やドア枠等)
これらが明記されていない見積もりは要注意です。

(2) 塗料のグレードと回数が価格差を生む
外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの「3回塗り」が基本です。
この回数が少なかったり、使う塗料のグレードが低かったりすると、当然価格は安くなります。
しかし同時に耐久性も落ちます。
塗料にはシリコン系、フッ素系、無機系などさまざまな種類があり、それぞれ性能と価格が異なります。
\ 外壁塗装の塗料についてはこちらもご覧ください /
「安いからラッキー」ではなく、「なぜ安いのか?」を考える視点が大切です。
(3) 下地処理は「隠れコスト」
ひび割れの補修、コーキングの打ち替え、錆びた金属部の処理、頑固な汚れの除去——。
これらの下地処理や補修作業は、実は別途費用になることが多いんです。
見積もりの段階では「一式」とまとめられていることもあり、後から「追加料金が発生しました」と言われるケースもあります。
最初の見積もりで、どこまでが含まれているのかをしっかり確認しておきましょう。
(4) 付帯部・足場・養生も見逃せない
本体の外壁だけでなく、軒天、雨樋、雨戸、ベランダの手すりといった付帯部も塗装対象です。
さらに、足場の設置・解体、養生ネットの設置、近隣への挨拶回り、車の移動対応など、「塗る」以外の作業にもコストがかかります。
これらを「本体以外のコスト」として理解しておくと、見積もり全体の構造が見えてきます。
\ 塗装工事の価格が高くなってしまう条件についてはこちらも読まれています /
塗装工事が難しい条件とは?家の立地・形状・老朽化で難しくなるケース
見積もりを比較するときの視点

複数の業者から見積もりを取ること、これは必ず行っていただきたいことです。
消費者庁や国民生活センターも、この比較方法を推奨しています。
消費者トラブルFAQ 【リフォーム】契約までの流れと注意点を知りたい。/ 国民生活センター
複数の見積もりを取っても、ただ金額を並べて「安い方」を選ぶだけでは意味がありません。
大切なのは、手順・仕様・塗料・付帯部を揃えて比較すること。 見積書を見るときは、次の項目をチェックしてください。
- 塗り回数は明記されているか
- 塗料の品名(グレード)は書いてあるか
- 下地補修の内容は具体的か
- 保証内容はどうなっているか
もし極端に安い見積もりがあったら、まず疑ってみること。
「仕様や回数に省略はありませんか?」と遠慮せずに質問しましょう。
良心的な業者なら、丁寧に答えてくれるはずです。
手順を理解してから、価格を判断しよう
外壁塗装の価格は、単純に「面積×単価」で決まるわけではありません。
どんな手順を踏むのか。どんな仕様で進めるのか。
どれだけの補修が必要なのか——。
これらすべてが、最終的な金額に影響します。
手順を理解しておくことで、見積もりのどこに注目すればいいかが分かります。
「なぜこの業者は高いのか」「あの業者はなぜ安いのか」という疑問にも、自分なりの答えを出せるようになるでしょう。
価格の安さだけで飛びつかず、仕様・手順・保証・そして業者の信頼性で比較してください。
それが、安心でき満足のいく外壁塗装への第一歩です。
とはいえ、複数社から見積を取ったり、見積書を読み込むの大変とお考えの場合、ぜひグローリーにお声がけください。
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