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2025.09.19
施工について

【保存版】雨漏り対策の基本|自分でできること、プロに頼むこと



天井に水のシミを見つけたら、「雨漏りかも?」と不安になりますよね。

雨漏りは、建物の内部にまで水が浸入し、柱や土台を腐食させるなど、大きな被害につながる可能性があります。


しかし、正しい知識をもって日頃からチェック・予防することで、リスクを減らすことができます。

雨漏りの対処は専門業者への依頼が不可欠ですが、この記事では日頃から未然に防ぐためのチェックポイントや応急処置、プロへの依頼方法について解説します。

1. 雨漏りを誘発する主な要因

雨漏りは、単に「屋根から水が漏れる」だけでなく、さまざまな要因で発生します。

主な原因箇所は、屋根、外壁、そして排水設備です。

1 屋根の劣化

屋根は常に雨風にさらされているため、劣化しやすい場所です。

以下のような状態が雨漏りの原因になります。



瓦のズレや割れ、破損

台風などの強風で瓦がずれたり、物が落ちて割れたりすることがあります。


棟板金の破損

棟板金(屋根の頂上部分を覆う金属板)が劣化すると、内部に水が浸入します。


しっくいの劣化

瓦と瓦の間にあるしっくいが剥がれたり、ひび割れたりすると、雨水が侵入しやすくなります。


屋根材の隙間(縁切り)不足

縁切りとは、スレート瓦などの重ね合わせ部分に隙間を作る作業のこと。

この屋根材の隙間が不十分だと、雨水の排出が妨げられ、防水機能が低下することがあります。

2 外壁・窓まわりの劣化

外壁や窓まわりも雨漏りの主要な原因です。


外壁のひび割れや塗膜劣化

外壁にひびが入ったり、塗装が劣化して防水機能が失われると、内部に水が浸入します。


窓枠周りのコーキング(シーリング)のひび割れ



窓枠と外壁の隙間を埋めるコーキングが劣化し、ひびが入ると、そこから雨水が侵入します。

3 排水設備の詰まりや劣化

雨樋やベランダの排水設備は、雨水を適切に流すための重要な役割を担っています。


雨樋の詰まり

落ち葉や土砂が詰まると、雨水が正常に流れず、溢れた水が外壁などを伝って雨漏りを引き起こすことがあります。


ベランダの劣化

防水層のひび割れや排水口の詰まり、手すり笠木の劣化も雨漏りの原因になります。

2. 日頃からできるセルフチェックポイント

プロに依頼する前に、まずは自分で家の状態をチェックしてみましょう。

ただし、高所での作業は危険を伴うため、地上から安全に確認できる範囲で行い、無理は絶対にしないでください。

屋外のチェック



  • 屋根:地上から屋根を目視で確認し、瓦やスレートに割れやズレがないか、棟板金が浮いていないかチェックします。
  • 雨樋:落ち葉や土砂が詰まっていないか、破損している箇所がないか確認します。
  • 外壁:ひび割れや塗装の剥がれがないか、全体を見渡してチェックします。
  • 窓まわり:窓枠周りのコーキングがひび割れたり、痩せていないか確認します。
  • ベランダ:床面のひび割れや、排水口にゴミが詰まっていないか確認します。

屋内のチェック

  • 天井や壁:シミやカビ、クロスの剥がれ、異臭がないか確認します。特に雨が降った後や翌日にチェックすると、新しいシミを見つけやすいです。
  • 照明器具:照明器具の周辺にシミが無いか、シーリングライトのカバー内に水が溜まっていないか確認します。

記録を残す

雨漏りを発見したら、その日時や場所、状況を写真やメモで記録しておきましょう。

これにより、専門業者に依頼する際に状況を正確に伝えられ、スムーズな対応につながります。

3. 自分でできる応急処置とリスク

雨漏りの応急処置として、防水テープを貼るなどの方法がありますが、これはあくまで一時的な対応に過ぎません。

素人が自己判断で無理な処置をすると、かえって家を傷つけてしまうリスクもあります。

応急処置をしても、根本的な原因は解決しないため、必ず専門業者に点検・修理を依頼してください。

4. 信頼できるプロに依頼する際のポイント

業者に依頼する前に、以下の点を整理しておくと、状況を正確に伝えられ、スムーズな対応につながります。

雨漏りの発生場所と頻度

どこから水が漏れているのか、どのくらいの頻度で発生するのかを整理しておきましょう。

「雨が降った時だけ」「台風の時だけ」など、具体的な状況を伝えることが大切です。

写真やメモの準備

雨漏りしている箇所の写真や、シミの大きさ、日時などを記録したメモを用意しておくと、業者も状況を把握しやすくなります。

気になる点の整理

「以前から屋根の劣化が気になっていた」

「近所で同じような雨漏りがあった」

など、思い当たる点があればメモしておきましょう。

雨漏りのリスクを抑えるにはやはり専門家に相談を



雨漏りのリスクを長期的に抑えるには、日頃のセルフチェックに加え、定期的な専門家によるメンテナンスが最も効果的です。


専門家に定期点検を依頼することで、小さな劣化を早期に発見し、雨漏り被害を未然に防ぐことができます。

これは、大切な住まいの寿命を延ばし、資産価値を守ることにもつながります。


住まいの状態が気になる方は、まずは気軽に専門家へ相談してみるのがおすすめです。


グローリーでは、屋根や外壁の点検を通じて小さな劣化も見逃さず、住まいを長く安心して守るためのお手伝いをしています。

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